【合格実績の裏側】灘高合格者数 日本一の秘話
英進館は九州だけでなく、全国の難関校においても多くの合格者を輩出しています。特に昨年は、全国最難関高校である「灘高校」の合格者数において、10回目となる全国No.1を達成しました。
そこで今回は、【灘高合格者数 日本一の秘話】を天神本館の高木先生に伺います。
九州の英進館が灘高で日本一!その理由とは
矢儀: 今年の灘高合格者数 圧倒的No.1にはビックリしました!発表当日の様子を教えてください。
高木:小生が一番驚愕したと言っても過言ではない、と言っても言い過ぎではありません。
まず発表当日の段階で、全体の合格者65名のうち英進館生は28名。この時点で占有率は43%でした。
その場で、灘高の体育館に貼り出された合格者掲示板を見上げて合否確認していくと、手元の受験者リストに○印が絶好調に並んでいきます。
こんなに○が多いのは始めの方だけか?否。1桁の受験番号から2桁前半までも順調に合格。流石にここまでか?否。3桁に至っても、満遍なく順調に○。
当日の掲示板写真をご参照ください。赤丸がついた番号が英進館生です。
最高点合格も英進館生です。
当日の掲示板に赤丸が入っていたのではありません。あとからこちらで画像を加工しました。
ちなみに発表当時、福岡県からの合格者は18名で、うち17名が英進館生でした。最終的には、追加合格を含め定員40名に対し英進館からは38名の合格者がでました。
矢儀:定員に達しそうな勢いでしたね!
高木: 到底無理です。畏れ多いことです。「合格者の1人に2人が英進館生」という冗談は灘高には通じません。
矢儀:九州にも難関私立高校はありますが、英進館が灘高日本一を目指す理由は何でしょうか?
高木:久留米附設高校、ラ・サール高校の難易度は「九州で日本一」ですが、正真正銘「日本で日本一」の難関校は、やはり天下の灘高であります。
社会的に、精神的に、経済的に自立した社会人の育成を担わんとする英進館では、「視野を広げてグローバルな見地で、世の為、人の為に活躍出来る人材を輩出したい」という崇高な理念があります。その実現のためにも、力を持った生徒には、灘高の自由闊達な校風に勤しみ、自立心を養うと共に、校是である「自他共栄の精神」に学んで世界に羽ばたいて欲しいのです。
矢儀:灘高は日本最難関の私立校で、関東関西からも優秀な生徒たちが数多く受験しますが、どうして九州の英進館が灘高合格者数でNo.1になれるのでしょうか?
高木: 一言で言うと“英進館イズム”です。指導にあたる職員全員が心を一つに、ベクトルを一つにして生徒と共にまっしぐら。完全に英進館の風土です。
生徒も我々も、「人は人によってしか動かされない」のです。
年年歳歳花相似 歳歳年年人不同ですが、今回で10回目の日本一を達成していることが如実に表しています。灘高合格を目指すクラスは天神本館で開講していますが、ここへ九州中から優秀な生徒が集まり、切磋琢磨しながら学力を伸ばしていきます。そもそもこのような学習環境を作り出せるのは、優秀な生徒を激励啓蒙の上天神本館へ送り出してくれる各教場の先生方のおかげであり、正に組織力の成せる業です。エジプトはナイルの賜物。英進館はベクトルの賜物。
更には圧倒的な授業コマ数です。
灘高を目指す生徒たちは二学期以降、最大で週に40コマの授業(1コマ40分)をこなします。附設/ラ・サール高対策を20コマ&灘高対策を20コマ。これは難関私立校受験クラスと比べても、2倍の授業コマ数です。
地元関西の塾や、全国の有名塾でも、ここまでの授業コマ数を誇る塾は極めて稀と存じます。
傍から見ると、「モーレツな昭和」?といったところでしょうか。
矢儀:高木先生も灘高の卒業生だと伺いました!
高木:私自身、英進館に通っていた卒館生です。加えて、英進館からの灘高合格者第1号です。
灘高入試でもズバリ的中!
矢儀: 2022年度入試の数学でズバリ的中があったとのことですが、具体的に教えてください。
高木:大したことはありません。大問1(4)の食塩水、大問2の整数部分と小数部分に関する問題、大問4の確率くらいです。全受験者の数学の平均点が60.5点だったのに対し、英進館の受験者の平均点は66.5点でした。
矢儀:英進館生はズバリ的中!を得点に繋げることができたのですね。毎年ズバリ的中!が出ますか?
高木:とんでも御座いません。基本的にかすりもしません。但し、毎年「これが出るんや!」と根拠のない絶叫を続けています。令和4年入試が強烈に 、激しくラッキー且つ幸運だっただけです。
灘高特訓クラス=TZNとは
矢儀:灘高特訓クラス=TZNを目指す生徒は多いと思いますが、どうしたら参加できるのでしょうか?
高木:英進館生の場合、難関私立校受験TZクラスからの選抜になります。中3の1学期に行う模試の成績を合算して選抜され、夏期講習から授業が始まります。一般生の場合は入塾後にTZクラスへ入った後に上記の流れ、または入塾前に附設/ラ・サール高模試(中3生対象)を受けて、その成績での判断となります。
矢儀: 福岡市以外、または九州以外からも参加できますか?
高木:充分可能です。土日のみ、遠方から天神本館まで来て対面授業に参加する生徒もいます。夏・冬の講習期間も然りです。大分・熊本等の九州各県は勿論、山口・広島からの参加も御座います。
矢儀:TZNクラスに参加する生徒、灘高に合格する生徒はやはり元々優秀なのでしょうか?
高木:そうであれば毎日ニコニコ、明るく楽しく元気よく授業しているはずですが、そうではありません。授業はいつも真剣勝負、鬼気迫る渾身の指導で生徒と共に完全燃焼しています。調子に乗りすぎてマッハのスピードで進めると教師のみ燃え尽きている場合があるので要注意です。
中学受験で九州の難関校に不合格だった者が臥薪嘗胆、捲土重来を誓って、九州中から集まる良きライバル達と切磋琢磨、遂に日本一の灘高合格の栄冠を勝ち取る例が多々あります。また、中学生になってなんとなく公立高校希望で英進館へ入館した生徒が、初めはAクラス(地元公立高校受験クラス)でスタート、学期ごとのクラス分けテストでいつの間にかTZクラス、遂にはTZNクラスに在籍、そして灘高合格というケースも多数あります。それぞれのスタートラインから自分にピッタリ合ったクラスで効率良く学習。まさに英進館ならではのスケールメリットを最大に享受しています。
矢儀: 多くの生徒が憧れるTZNクラスは、どのように誕生したのでしょうか?
高木: 歴史秘話ヒストリアですね?簡潔且つ手短に回答します。
大学時代も含めて交流の御座いました弊社現代表の筒井俊英社長、天神本館で教鞭を執る橋本潤司先生と一緒に英進館へ入社したタイミングで、附設/ラ・サール中高の合格を目指すクラスが発足。以前より難関校受験クラスはありましたが、これを契機に新名称のTZクラスとして誕生しました。
当時は中学入試・高校入試とも、現在のように圧倒的多数の合格者を輩出していたわけではなく、他の塾と鎬を削っていた状況です。
そんななか、筒井社長自ら本拠地である英進館本部のみならず西新・香椎・久留米での指導に明け暮れ、橋本先生も天神本館における超難関私立中受験指導の基礎を盤石なものに固めていきました。前回の記事でも触れられていましたが、この頃に筒井社長を中心に作成した『久留米附設中学入試算数攻略本』は日本初の特許教材となっています。
それから数年で、附設/ラ・サール中高の合格者数はNo.1の連続。しかし、ここで驕る平家となることなく、常に謙虚で真摯であるのが英進館です。
出会いは別れの始め。現状維持は退化の始め。今だから出来る事は?と常に自問自答を繰り返しました。
附設/ラ・サール中高の合格者数、不動の圧倒的全国No.1の座に安住せず、「優秀な生徒たちに、井の中の蛙ではなく広い世界に目を向けて、人間の幅を広げて欲しい」という思いが強くなっていきます。そこで目指したのは、全国最難関である灘高入試。「地元関西の強豪塾がひしめく中、その一角を担い、安定して2桁10名を達成したい」と思い立ったのです。
そして平成20年、発表当日時点で10名が合格。5回目の2桁に届きました。その後なんと8名が追加合格となり、それまで9年連続で灘高日本一の関西志学館に逆転。英進館が初の日本一を達成しました。
ただしこれは単なる奇跡、アクシデントに過ぎず、平成21・22年は轟沈の全国圧倒的No.2に。
2回目のNo.1を密かに漠然と狙う平成23年には、またもや追加合格による逆転で2回目の日本一を達成しました。
ここで名言が誕生します。「灘高補欠合格なら英進館!」
ところが名言に反する出来事が。平成24年、発表当日時点で合格者は15名。ついに発表当日時点での合格者数日本一に輝いたのです。さらに6名が追加合格となり、合格者は計21名に。関西志学館の最終合格者数は19名でした。関西志学館とは平成20年以降、毎年共催で「灘高模試」を実施しています。
かくの如く英進館は、灘高入試において、その大きな存在感を示すこととなりました。その後、筒井社長が創設した小6灘中クラスに続き、「各教場から優秀な生徒が集い灘高合格へ向けた大胆かつ細心な授業を行う、英進館ならではのスケールメリットを最大化したクラス」を立ち上げることになります。こうして、最強(当社比)のTZNクラスが誕生しました。
九州以外からも、更なる高みを目指して生徒が集まるTZNクラス。
充実の授業コマ数と英進館ならではの固い結束力により、圧倒的No.1を達成できるのだと感じました。
今年の英進館生の活躍にも、期待が高まります。