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【合格実績の裏側】ズバリ的中!“大予想!模試”と福岡県公立高校入試平均点予想

前回、ラ・サール中・久留米附設中模試のこだわりについてご紹介しました。

 ▶前回の記事はこちら

今回は引き続き、教務本部長である上尾先生より「公立高校入試」についてのお話を伺います。


英進館名物「大予想!模試」

矢儀:中学入試対策として「そっくり模試」を実施していますが、公立高校入試でも独自の対策模試を行っているのでしょうか?

上尾:公立高校入試では、何といっても英進館名物の「大予想!模試」です。九州7県と広島県それぞれで、各県の公立高校入試を徹底的に分析し、本番の入試に即した模試に仕上げています。

矢儀:中学入試が各学校で独自の特色を持っていたように、公立高校の入試問題も各県で特徴が異なるのですか?

上尾:はい。問題形式や難易度が大きく異なるため、全県共通の模試では、各県入試の正確な合否判定をすることは不可能です。

さらに近年は、各県ごとに問題傾向も大きく変化してきました。程度の違いこそあれ、知識だけを問うのではなく、思考力・判断力・表現力が重視されるようになっています。論述問題も増えましたね。その他にも、資料や図表が多用されていたり、アクティブラーニング的な問題構成になっていたり…。これらは大学入試改革とも、軌を一にしています。

だからこそ英進館生は、最新の問題傾向を網羅している「大予想!模試」を繰り返し受験し、本番の得点に繋がる入試対策を行っています。公立高校入試は、学校ごとに同等の学力の志望者が集まり受験するわけですから、本当に1点をめぐる競争になります。

矢儀:具体的に「大予想!模試」はどのように作成されているのでしょうか?

上尾:入試に精通した各科目の精鋭教師陣が、過去の入試問題を徹底的に分析し、「この分野が取り上げられやすい」「今年、出題の可能性がある単元はここ」といったように出題傾向を予想。本番同様の形式・配分となるよう、模試を作成しています。

また、文部科学省が実施する「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」や、九州・広島だけでなく全国の公立高校入試問題までも逃さずチェック。さらに問題の研究以外にも、学習指導要領の変化も確認しながら問題を作っています。

こういった細かな分析が繰り返されている「大予想!模試」は、毎年多くの「ズバリ的中」が出ます。公立高校入試は1点の差で多くの生徒の合否がわかれますので、「ズバリ的中」の効果は絶大です。

▲2022年度福岡県公立高校入試 / 数学【1次関数】の問題より
「ズバリ的中」の一例

「ズバリ的中」とは、実際の入試出題と英進館教材・テストでの出題内容が一致すること。2022年度福岡県公立高校入試では全科目でズバリ的中が出ています。記事の末尾に掲載しているリンクより詳細を確認できます。


驚異の的中率「合格ラインズバリ予想」

矢儀:「大予想!模試」のほかには、どのような取り組みを行っていますか?

上尾:1990年より、福岡県の公立高校入試において、「合格ラインズバリ予想」を行っています。具体的には、入試当日に「受験者全体の平均点」と「各高校の合格最低ライン」を予想、算出し、翌日の紙面や英進館のホームページ上で公開しています。

全受験者の実際の平均点データは、入試本番の約半年後に各県の教育委員会から発表されますが、英進館では当日入試後のわずか数時間で算出し、しかも毎年97%~99%の精度で平均点を的中させています。

矢儀:半年後に発表される平均点をたった数時間で!どうしてそんなにも早く、且つ正確に算出できるのですか?

上尾:「大予想!模試」を始めとする、英進館独自の模試によって蓄積された、膨大なデータがあるからです。英進館の模試は、1年間で約42,000名(館生:延べ35,600名、一般生:延べ6,557名)の中3生が受験しています。これほど多くの受験者データがあるからこそ、正確な合否判定だけでなく、英進館生を含まない全体の平均点の予想が可能になるのです。

加えて、生徒の自己採点結果も重要なデータです。
当日、入試を終えた英進館生は、すぐさま自己採点を開始します。毎年9割を超える生徒が、入試を終えたその足で教場まで戻ってきます。

これまで英進館生は、模試がある度にまずは生徒自身で自己採点をしてきました。受験後、すぐに自己採点を行うことが、復習の第一歩となります。入試本番後にさっそく自己採点をしたくなるのも、これまでの習慣が身についているからでしょうね。
このように自己採点を何度も繰り返してきた生徒たちですから、ここで出す入試の自己採点結果もかなり正確です。

矢儀:正確な自己採点には正確な採点基準が必要ですが、入試当日はどのように準備しているのですか?

上尾:各教場で授業を担当する、精鋭教師の中から各科目5名ずつが本部に集結。入試問題を入手でき次第、実際に問題を解き始めます。その場で問題傾向や難易度について、「この論述問題は難しい」「これは新傾向の問題だ」などといった議論を繰り広げ、入試問題の分析と並行して自己採点のための採点基準を準備します。入試を終えた生徒たちが教場に戻ってくるまでに正確な採点基準を完成させなければならないので、教師たちも真剣です。

最終的には、「自己採点の得点データ」を本部で集計。福岡県内の38教場で生徒が行った自己採点結果が続々と入力されていきます。ここに「大予想!模試」などの過去の成績データ実際に問題を解いた教師の感触や意見を突き合わせて、全体平均点を予想しています。

上記は2022年度福岡県公立高校入試の翌日に新聞紙面へ掲載した、平均点推移。このグラフから、本番入試の難易度を毎年的確に捉えていることがわかります。
2022年度も英進館が予想した平均点が「174点」であるのに対し、のちに県教委から発表された実際の平均点は「172点」でした。

▲実際にHPへ掲載した「合格ライン予想点数」

矢儀:高い的中率に驚きました。英進館の蓄積されたデータは、ここまで正確な予想点数を導き出せるのですね。

上尾:そうですね。ただ、予想平均点は単にデータだけで判断しているわけではありません。各問題の正答率も考慮した上で最終調整が必要になります。公立高校の入試では、学力差に関わらず正答しやすい問題から、一定の学力以上の生徒しか解答できないであろう問題まで幅広く出題されますから、一問一問、各偏差値帯のグループの正答率を踏まえた予想平均点の調整が必要なのです。

高い的中率の裏側には、こういったデータや問題の徹底分析が隠れています。


多くの方からの信頼を胸に…

矢儀:これだけの分析がなされている「合格ラインズバリ予想」は、ぜひ多くの受験生に参考にしてほしいですね。

上尾:全体の平均点予想とあわせて、福岡県・熊本県においては「各高校の合格最低ライン」も算出し、入試の翌日に英進館のホームページにて一般公開しています。これらの点数予想は受験生だけでなく、中1・中2生、さらには一般の方や他塾の関係者からも注目されており、ホームページで公開するや否や沢山のお問い合わせのお電話が入ります。

前回お話した中学入試に対応した「各学校完全対応模試」(そっくり模試)やオリジナル教材、そして公立高校入試の「大予想!模試」や「合格ラインズバリ的中」は、おかげさまで多方面から絶大な信頼をいただいてきました。

今後も英進館だからこそできる、「教務力を駆使した模試の作成」「膨大なデータに基づく有益な情報の提供」を行い、受験生のみなさんを全力でバックアップしていきます。


取材中、「様々な取り組みを行っていますが、我々は、夢に向かってこれまで勉強を頑張ってきた生徒の最高の笑顔が見たい!その一心です。」とお話されていたのが印象的でした。

年が明け、受験シーズンも次第に本格化。
今年も英進館生の努力、教師陣の努力に大輪の花が咲くまで、あと少しです。


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