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【合格実績の裏側】難関中入試でズバリ的中!教材作成にかける想い

英進館の合格実績の裏側には、指導力だけでなく圧倒的な教務力が存在しています。今回は、教務本部に所属する国語科の三谷先生より「教材作成にかける想い」をご紹介します。

三谷 壮一郎
担当科目:国語 出身高校:筑紫丘高校 出身大学:福岡教育大学

受験生を中心に授業を担当する傍ら、教務本部に所属し教材作成もおこなう。2020年には、自身が手掛ける直前模試で取り上げた文章がそのままラ・サール中入試本番で出題されるなど、これまで難関校入試でズバリ的中を続出させている。


私の教材作成にかける想い

「先生、今日の模試、文章を読んでいると心が動かされて涙が出てきた。落ち着いて解けなかった。」
一年で何度か耳にします。私にとって最高の褒め言葉です。

私は英進館の教務本部に所属し、中3の難関私立校受験クラス(TZ)と、小6の中学受験クラス(TZ・TS・SA)における、国語の教材作成に携わっています。

入社して2年目に、初めて久留米附設高模試を作成してから早17年、これまで様々なことがありました。ちなみに、その初めて作成した模試は、当時の国語科責任者から、これでもかというほどダメ出しされました(笑)。

そんな私がこのような機会に恵まれたのも不思議ですが、今回は、2020年度ラ・サール中入試において直前の模試に出題した文章が入試本番にそのまま出題されたことを中心に、私の教材作成にかける想いをお話ししようと思います。

文章を通して、生徒にメッセージを

大前提として、私は決して入試問題を「当てよう」と思って教材を作成しているわけではなく、結果的に「当たっている」だけです。狙って当てられるものでもなく、そんなことを考えるのは各学校で真剣に入試問題を作成されている先生に対して不遜というべきです。

どの学校もそうですが、入試問題というのは本当によく練って作られています。特に、ラ・サール中高の入試問題は、まるで芸術作品のようであり、感動すら覚えます。

入試問題というのは、その学校に入学する生徒を選抜するための、一年でたった一度の機会。そこには、作成する先生の情熱やプライドが注ぎ込まれています。それに対して敬意を払うこと、これが何よりも大切だと考えています。

また、私は教材に使用する文章を通して、それを読んでくれる生徒にメッセージを送りたいと考えています。もちろん、合格するためには点数を取ることが必要で、そのために全力を尽くすのが学習塾としての使命です。しかし、合否にかかわらず、生徒の人生は続きます。それぞれの人生を力強く歩んでいけるように、小中学生という多感な時期に、涙を流すほど感動し、深い思索をもたらし、自分や他者、社会のことについて少しでも考えるきっかけになってもらえれば、と思って文章を選んでいます。

前述の2020年度ラ・サール中入試に出題された文章を初めて読んだのは、入試の約半年前の7月でした。そのときの衝撃は今でも忘れません。

精神科医である筆者が自身の小学生時代を振り返り、いじめられているクラスメイトと手をつないで感謝された際の感動を「人生の静かな分岐点」だと考える、という内容の文章です。

「この文章を読まずして中学生になってはいけない」と本気で思いました。英進館ではラ・サール中模試が年6回実施されますが、1月4日の入試直前、最後のラ・サール中模試で、生徒の気持ちが最も高まっているときに読んでもらいたいと思って出題しました。

ラ・サール中の先生もその文章を読んで何か感じるものがあったのだろうと思います。それが偶然一致したということです。

数多の書籍から文章を選ぶ基準

以上、抽象的なことをお話ししてきましたが、ここからは実際にどのようにして文章を選んでいるのかという具体的な話をしようと思います。

国語の入試問題には、大別すると、「説明的文章」「文学的文章」の2つが出題されます。高校入試にはこの2つに加えて古典も出題されますが、今回は古典については触れないでおきます。

それぞれの文章がどのようなところから出題されているかを紹介します。説明的文章は、新書から出題されることが多いです。文学的文章は、児童書、YA(ヤングアダルト)小説、一般文芸書などから、幅広く出題されます。また、それ以外にも、新聞や雑誌から出題されることもあります。学校によって違いはありますが、入試直近一年以内に出版された、最新の書籍から出題されやすい傾向はあります。

教材に使用する文章を選ぶにあたって、私は上記のうち、小中学生が読むに値するもののほぼすべてに目を通しています。年間を通して300冊以上は本を読んでいます。しかし、実際に教材に使用するのは年間50冊程度です。さらに、その選んだ本から一部を切り取らなければなりません。

その際の基準ですが、

  •  私自身が深く感動すること。

  •  その本の主題やテーマがよくあらわれていること。

  •  現在の社会情勢や世の中の動きと関わっていること。

  •  論理の展開や起承転結が明確であること。

  •  「ここに傍線を引きたい!」と思える箇所があること。

すべて感覚的なものと言えばそうなのですが、私自身、常日頃からこんなことを考えているわけではありません。今回、改めて文章にしてみて、「そういえば選んでいる文章ってこうだよなあ」という気付きを得ることができました。

「あの文章で人生が変わった」を夢見て…

この原稿を書いている2日後に、今年度のラ・サール中入試を迎えます。どんな感動や衝撃をもたらしてくれるのか、この日のために必死に努力してきた生徒がどう立ち向かってくれるのか、考えただけでワクワクします。

冒頭の言葉を褒め言葉としてとらえる私は、塾講師としては失格なのかもしれません。しかし、一人の教育者として、生徒の琴線に触れる文章と巡り合わせることができたというのは、この上ない喜びです。

そのような生徒が、将来大きな成長を遂げ、ひょっとしたら「あのとき読んだ文章のおかげで自分の人生は変わった」と言ってくれる日を夢見て、私はこれからも国語の教材作成に向き合っていこうと思います。

▲授業中の三谷先生


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