【英進館教師の想い】~人を育てることに関わる喜び~
英進館の群を抜く合格実績を支えている1つの要因として、「高い指導力を持つ精鋭教師の存在」が挙げられます。
英進館には現在、「幼児部」「小学部」「中学部」「高等部」というそれぞれの部門がありますが、部門を横断して指導する教師が数多く存在しているのをご存知でしょうか?
今回は、このような教師の【生徒指導に懸ける想い】について、教務本部の赤塚先生にお話を伺いました。
英進館教師の想い
矢儀:赤塚先生はキャリアの長いベテランの先生ですが、これまでにどんな学年の生徒を指導してきたのですか?
赤塚:もともとは英語教師なので中学生を多く指導してきましたが、同じくらい小学生の国語も担当しています。小1から中3までと考えると、自分でいうのも何ですが、幅が広いですね。(笑)
矢儀:指導するうえで、ギャップはありませんか?
赤塚:もちろん、小学校低学年と中3受験生への指導方法が同じであるわけはありません。学校が長期休暇となる講習時期には、1時間目は小2生、2時間目は中3生、3時間目は小4生…という時間割になることもありますので、切り替えが大切ですね。
矢儀:何か印象的なエピソードはありますか?
赤塚:エピソードというか、失敗談なのですが…中3受験生へ叱咤激励をした授業の後、続く小2生の授業でも勢いそのままに熱く激励をしたことがあります。その時は少し生徒を驚かせてしまいました。
矢儀:思わず熱が入ってしまったのですね。(笑)
小学生~中学生を指導するメリット
矢儀:赤塚先生は、これまで小学生・中学生の両方を指導されてきたとのことですが、教師として良かったことはありますか?1つの学年に絞って指導をしているほうが、専門性を高められて良いような気もしますが…。
赤塚:もちろん、そういう側面もあります。実際に、英進館の教師の中にも「ほぼ中3だけ」「ほぼ小6だけ」を指導する教師もいます。そういった教師は、久留米附設やラ・サールといった難関私立中高入試の攻略ノウハウをより多く持っているという点で、他の教師を牽引しています。
ただ、幅広い学年を指導することのメリットはとても大きいです。
私の場合、国語の文章読解を指導している経験が、英語の読解指導にそのまま活きています。社会や理科だと、中学入試問題の多くが公立高校入試問題レベルであり、授業内容や指導経験が学年を超えて繋がってくるのです。
このように科目の内容でのメリットもあるのですが、それ以上に大きなメリットは「生徒の先が見える」ことだと感じています。
矢儀:それはどういうことですか?
赤塚:中学生を指導しているからこそ「小学生の間に、この知識を身につけておくべき」「小学生でこの力を身につけておかないと、中学のこの場面で苦労するな」ということがわかり、先を見据えた指導ができるのです。
逆もそうです。日々の学習に苦労している中学生を見て、「小学校の、この分野の力がまだ足りないな」と感じることもあります。
こうした自分の指導経験を、生徒にリアリティをもって伝えることができるのもメリットの1つですね。
保護者へフィードバックできること
矢儀:なるほど。では、生徒指導だけではなく、保護者様への対応の中で活かせる点はありますか?
赤塚:たくさんあります。私たち英進館の教師は、日々多くの生徒と接しています。その中で様々な事例やパターンを目にしているわけです。ですので、保護者様から相談を受ける際も、実例を念頭においてアドバイスができます。「今は勉強を頑張らせる時期です」とか、「今は少し距離を置いて見守るのが得策です」とか。時には「お子様はこういう性格なので、きっと今はこう感じていると思います」といったお話をすることもあります。
矢儀:なんだか教育カウンセラーみたいですね。
赤塚:どの保護者様も、お子様の生活や学習状況に対して「これでいいのだろうか?」という悩みは尽きません。個人面談をして、勉強の話は一切せずに1時間ずっと「どうやってこの子に接するべきか」という話をしていたこともあります。
矢儀:このような相談ができるのは、保護者様にとっても支えになりますね。
赤塚:学校の先生、習い事の先生、スポーツの監督やコーチなど、相談できる相手は多くいると思います。その中でも英進館の教師は、幅広い学年の子どもたちと日々接していますから、より長期的な視点でのアドバイスが出来るのでは、と考えています。
多学年の子どもたちと接することのメリットを最も強く感じるのは、小学校入学を目前に控えた年長さんの保護者会でお話をするときです。
これまで「中学受験をする小6生の保護者向け」「公立中に進学する小6生の保護者向け」「公立高校を志望する中3生の保護者向け」「難関私立高を志望する中3生の保護者向け」と、バリエーション多くやってきましたから、「低学年からの学習習慣が、将来の中学受験・高校受験に直結する」ことを、これまでの経験を交えてお話しすることができます。
参加した保護者様からは、「塾通いはまだ早い、と思っていましたが、子どもの未来を考えると低学年からの学習が大切だと実感しました。」と感想をいただくことも。日々多くの子どもたちと接する私だからこそできるお話が、お子様の学習習慣や学校生活の一助となっていたらとても嬉しいですね。
矢儀:これから入塾されるお子様や保護者様にとっても心強いのではないでしょうか。
赤塚:生徒のみなさんや保護者様も、「こんなこと聞いていいのかな」などと思わずに、どんなことでも気軽に相談してもらいたいです。
長きにわたり生徒に関われる喜び
赤塚:毎年この時期になると、「小1で教えていた子が中学校へ入学した」「中1で教えていた子が大学へ合格した」といった嬉しい報告を聞くことができます。「生徒の成長を喜び合える」ことは塾教師にとって大きなやりがいです。
その他にも、合格を掴んだ生徒たちが思いを記す『合格体験記』に、「●●先生ありがとうございました!」と書かれることもあります。教え子が、自分の名前を出して感謝の気持ちを記してくれる。こんな嬉しいことは他にありません。
さらに昨年は、保護者の方が書く『合格体験記』でも、自分の名前を発見しました。そこには「小1だった息子が難しい問題に挫けそうになったとき、赤塚先生が励ましてくれて、ここまで通い続けることができた」と書かれていました。6年も前のことを覚えていてくださり、そして合格体験記で感謝のことばをいただけるとは思ってもおらず…非常に感激しました。
この仕事は生徒を合格に導くことだけでなく、「人の成長を間近で見守ることができる」「生徒や保護者と、深い関係を築くことができる」ことも、大きな喜びであり、大きなやりがいだと実感した出来事です。
新年度に入り、英進館でも1学期が始まりました。これから会う生徒さんと、どんな時間を過ごすことができるのか、今から新しい出会いにワクワクしています。
多学年の授業を担当することは、生徒へ先を見据えた指導が出来るだけでなく、保護者様への長期的な教育アドバイスにも繋がることがわかりました。
このような指導・サポートが出来るのも、英進館ならではであり、大きな強みの1つと言えるのではないでしょうか。