【グローバル・スキルを日本の子どもたちに】東京インターナショナルスクール大濠校
突然ですが、東京インターナショナルスクール大濠校をご存知でしょうか?
英進館は受験指導を中心とした学習塾だけでなく、英語で学べる学童保育や幼児園の運営も行っています。
今回は、東京インターナショナルスクール大濠アフタースクール(学童保育)のグレッグ先生と、同校キンダーガーテン(認可外保育施設)のマーク先生、そしてマネージャーの寺田先生にお話を伺いました。
東京インターナショナルスクール大濠校とは
矢儀:東京インターナショナルスクール大濠校とは、どのような学校ですか?
寺田:私たちは、日本の子どもたちを対象にした、英語で学ぶキンダーガーテン(認可外保育施設)とアフタースクール(学童保育)を運営しています。
国際バカロレア認定校である東京インターナショナルスクールでは、「探究型カリキュラム」、英語を母国語としない子どもたちへの「英語指導カリキュラム」、ITの活用や多様な知性の育成などの「21世紀型の学習」の3つを組み合わせることで、子どもたちをグローバル時代に必要とされる人材へ育てていきます。
当校は2016年に福岡市中央区鳥飼に設立されました。県内トップレベルの文教地区に位置し、木造の校舎はぬくもりに溢れ、目の前には遊具のある公園もあって…子どもたちがのびのびと過ごせる最高の環境が整っています。
授業はというと、日本での指導経験が2年以上ある、英語を母国語とした外国人教師が担当。さらに、日本人バイリンガルスタッフも常駐し、子どもたちの学びをサポートしています。
マーク先生・グレッグ先生も、これまでに日本で4~5年以上の指導経験があります。子どもたちからも大人気ですよ!
日本で教育に携わる外国人教師たち
矢儀:異国で教育に携わることは大変だと思います。マーク先生が日本に興味を持ったきっかけはどのようなものでしたか?
マーク:私は、子どもの頃から日本の文化に興味がありました。最初は日本のゲームとアニメに興味があり、特にドラゴンボールのクオリティの高さにはとても驚かされました。その後、他の分野にも興味を持ちはじめ、徐々に日本語を学ぶようになりました。
矢儀:いつごろ日本に来られたのでしょうか?
マーク:日本に来たのは2014年でしたが、当時は本当に大変でしたね。ひらがなとカタカナはマスターしていましたが、来日してみると街中には漢字が溢れており、全く読むことができませんでした。たくさんの人とコミュニケーションを取りたかったのですが、英語はほとんど通じず、みんなが何を言っているのかもわからず…。笑顔と相づちでごまかしていました(笑)
それでも少しずつ会話する機会を作り、イベントなどにも積極的に参加していくうちに、日本語が理解できるように。そこから、日本での生活がさらに楽しく感じられました。
矢儀:キンダーガーテンの先生として子どもたちと接する中で、どんな部分にやりがいを感じますか?
マーク:ここでの立場的には教師は私ですが、毎日子どもたちから色々なことを学ぶことができます。時に私がまったく想像していなかったようなことを子どもたちが教えてくれることもあり…。毎日が新鮮で、子どもたちとお話をする時間が本当に楽しいです。
矢儀:グレッグ先生はイギリス出身とのことですが、日本に住んでどのくらいになりますか?
グレッグ:私は2016年に日本に来たので、9年目になります。しかし、私はマーク先生とは異なり、もともと日本には全く興味がありませんでした。ただ、とにかくイギリスとは違う国で生活がしたかったんです。イギリスはもちろん良い国なのですが、私にとっては退屈で、ストレスを感じる部分が多くありました。時刻表通りに来ることのない満員のバスに乗り、職場ではカスタマーサービスの仕事をする日々。毎日のように電話越しで怒鳴られて…とにかく逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。
そんな時に、新聞に掲載された求人広告を発見。東京での英会話講師募集の広告でした。私はすぐに応募し、気がついたら日本に来ていたのです。
矢儀:実際に日本に来てみてどうですか?
グレッグ:すぐに日本のことが大好きになりました。独特な雰囲気と清潔な街に親切な人々、そして美味しい食事。特に、豚骨ラーメンはイギリスで食べたものとは全くの別物で…最高です!
私はこの先も日本に住み続け、この地に骨を埋めたいと思っています。
矢儀:日本が大好きになられたようで、なんだか嬉しいです!
でもご家族と離れた生活で、寂しさを感じることはありませんか?
グレッグ:寂しさを感じることはあまりありません。公務員の父とセラピストの母、そして従軍看護師である兄の4人家族ですが、私以外は全員イギリスで暮らしています。今でも週に1回1時間はアプリを利用して会話をしており、遠く離れていても家族の絆は変わりません。
現在、私は2年前に結婚した日本人の妻と暮らしています。彼女は私の最高の理解者であり、良きパートナーです。(ときどきドラゴンのようになりますが (笑))二人で家事もうまくシェアして、仲良く暮らしていますよ。
真のグローバル人材を育成するために
矢儀:キンダーガーテンでもアフタースクールでも授業はすべて英語で行われているかと思いますが、子どもたちはもともと帰国子女で英語力がある子たちばかりなのでしょうか?
寺田:帰国子女の子どもも何人かいますが、多くの子どもは英語経験がほとんどない状態で入学します。我々の持つ様々なデータと長年の経験から、そのような状態から確実な英語力を獲得するには「2000時間」ほど英語に触れる時間が必要だと考えています。週1回1時間の英会話スクールだと、40年もかかってしまう計算です。
一方で当校のキンダーガーテンの場合、1日5時間のカリキュラムをすべて英語で行います。週に5日通園すると、「2000時間」という目標が1.8年で無理なく達成できるのです。
矢儀:2年弱でそこまで英語に触れられるのはキンダーガーテンの大きな強みですね。「2000時間」を越えた子どもたちの英語力はどの程度なのでしょうか?
寺田:「2000時間」を越えるころには、多くの子どもが〈日常会話にほとんど差し障りのないレベル〉になります。キンダーガーテンを卒園していくころには、すでに「3000時間」も英語に触れていることになりますから、十分に英語でコミュニケーションができるようになっていますよ。
さらに先の目標である「5000時間」を越えていくと、英語で考え・表現できる、いわゆる英語脳が完成していきます。
矢儀:英語力をしっかりと身に付けた子どもたちの将来が楽しみですね。
寺田:実は、私は過去に英進館 シンガポール校に8年勤務した経験があるのですが、赴任当時の英語力はほぼゼロ。今でもそうですが、英語にはずっと苦労してきています。だからこそ、この東京インターナショナルスクール大濠校の子どもたちを本当に羨ましく思います。
ただ注意しなければならないのは、英語は世界共通言語であるものの、あくまで伝達手段の1つでしかないということ。
なにより大切なのは、まずは「自分で考える力」、自信を持って「自分を表現する力」、他者との違いを認め「より多くの人が幸せになる答えを探す力」です。私たちはこれらすべてをグローバル・スキルだと考えています。
加えて、グローバル社会で活躍するためには、日本人としてのアイデンティティをしっかりと育んでおくことも重要です。
キンダーガーテン・アフタースクールで確実な英語力とグローバル・スキルを身に付けながら、日本の文化はご家庭や日本の小学校で学ぶ。私たちはこうした新しい学びのスタイルを日本の子どもたちに提案しています。
矢儀:英語力だけではない、グローバル・スキルも育むのが東京インターナショナルスクール大濠校なのですね。
グレッグ:コミュニケーションには、グローバル・スキルが必要不可欠だと考えます。「英語が話せること」と「自己表現ができること」は、全く別の能力だからです。ただ、自分の意見を過不足なく伝えることができ、さらに英語を使いながらもありのままの自分で居るためには、グローバル・スキルを身に付けた上で、より一層の努力が必要です。ですから、生徒たちにグローバル・スキルを伝達するなかで、一人ひとりが自分自身について考える機会も与えていくよう心掛けています。将来、どの言語でも快適に自己表現できるようにサポートしていきたいですね。
マーク:私は、まず子どもたちに自分のことを大好きになってもらいたいと思っています。グローバル社会で活躍していくには、自分自身を信じる力が何より大切です。何でもみんなと同じである必要はないのですから、自分の感性を大事にしてほしいです。
そのためには、幼児期から自分のことをよく知って、自分の考えを発信する機会が必要です。たくさんの経験を積んでいくなかで、ときに壁にぶつかることもあると思いますが、それでも立ち上がって前へ進み続ける。その中で、周りの人も大切にし、幸せにしていくことができる。そんな人を育てていきたいと思っています。
確かな英語力とグローバル・スキルを身につけることができる東京インターナショナルスクール大濠校。校舎では、英語でコミュニケーションを取りながら、のびのびと過ごす子どもたちの姿が非常に印象的でした。
同校キンダーガーテンでは、2歳児の保護者を対象とした「2025年度入園説明会」を開催中。詳しくは、ホームページをご覧ください♫