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【大学受験も英進館】共通テストでズバリ的中!高等部「地歴公民科」の挑戦

英進館には小・中学生だけでなく、大学受験を控えた高校生が集う「高等部」があります。 対面授業形式の「天神本館高等部 生授業部門」と映像授業形式の「東進衛星予備校(全28校舎)」の2つからなり、それぞれが生徒たちの夢の実現・第一志望大学 現役合格を目指し、熱誠指導を行っています。

 さて、今回は大学入試の中でも、特に「地理歴史」「公民」(以下、地歴公民と表記します)へスポットを当て、共通テストでのズバリ的中!について、天神本館 高等部の竹内先生より紹介いたします。

竹内 俊介
担当教科・科目:
国語・小論文・地歴公民(世界史・倫理政経)
出身高校:
三重県立桑名高校 出身大学/大学院:京都大学法学部卒業 東京大学大学院法学政治学研究科中退
天神本館高等部にて、複数教科、科目の大学受験指導、教材作成をこなすユーティリティープレイヤー。多科目の知見を活かし、学力のみならず総合的に知力・教養を高めてゆく指導が持ち味。三大都市圏すべての在住経験を経て、現在は福岡を中心に九州の大学受験生指導に奮闘中。



大学入試における地歴公民

本記事では「地歴公民科の挑戦」と題し、初めての大学入学共通テスト(以下、共通テストと表記します)実施となった2022年度、そして先日実施されたばかりの2023年共通テストに至るまでの、私(竹内)が担当している地歴公民の対面授業の歩みを辿ってまいります。

この記事をお読みの皆さんにとって、地歴公民のイメージと言えば「暗記科目」ではないでしょうか。実際、他の科目に比べると、暗記の占める比重が、依然として高いのは事実です。

しかし、共通テストの導入と新課程への移行に伴い、地歴公民の試験も大きく変わりつつあります。

具体的には、資料を正確に読み取れさえすればほぼ予備知識が不要な設問、リード文の適切な読解ができればほぼ予備知識が不要な設問が、数多く登場したのです(正確に申しますと、公民の「倫理、政治経済」ではセンター試験時代から登場していましたが、共通テストへの移行を境に、地理歴史にも波及しました)。データを扱う分野・スキルがより重要視されるようになったのは、数学・英語・国語をはじめとする他科目も同様で、共通テスト一番の特徴といえます。

大学入試対策の中では比較的「後回し」にされがちな地歴公民。英進館高等部生授業部門でも、地歴公民の通年の講座はこれまで設置していませんでしたが、2022年度に通年で地歴公民の講座を開講できる体制が整いました。

当初の試行錯誤

2019年度(当時は大学入学共通テスト移行前、センター試験の時代でした)より、冬休みの「センター試験直前講座」限定で、世界史、倫理・政治経済の2つの講座を開講しました。

80分✕3コマという限られたコマ数で、いかにして対策するか。必然的に、扱える分野は限られています。結論としては、最も無難にセンター試験の過去問題から、該当分野の設問を選定して演習と解説を行うという、よく言えば無難、悪く言えば平凡な講座内容となりました。翌年、共通テスト実施が決定し、「共通テスト直前講座」となった2020年度も、資料を用いた設問をできるだけ多く扱うといった工夫を施しつつも、過去問演習と解説という基本は同じでした。

2021年度の改革

転機は3年目の2021年度、夏休みに行った「お盆特訓」でした。これまでの教材を根本的に見直し、完全オリジナル教材に改めました。具体的には、世界史の講座では、時系列に学んでいく教科書とは全く別の切り口で、大テーマを設定し(このときは「革命」でした)、テーマ史を掘り下げて、演習、解説を行うというかたちに改めました。直前期ではなく夏休みであるという、時期的な要素も勘案した挑戦的な試みでしたが、これが功を奏し、生徒を対象に実施した講座アンケートでも好評でした。

そこで冬の「共通テスト直前講座」においても、同様の方針で教材編成を行いました。世界史で「独立」「条約」「少数民族」という3つの大テーマを設定し、教科書の流れとは完全に異なるかたちで、近現代史を中心とした知識の定着を行う内容に改めたのです。こちらも、新鮮さも相まってか、生徒達からは好評でした。

ズバリ的中!2022

いくらアンケートで好評でも、得点に結びつかなければ意味のないものになりかねませんが、蓋を開けてみれば、ズバリ的中となる大成功でした。

先述のテーマ「少数民族」で扱った、アボリジニ、マオリ、ウイグル族、チベット族の歴史が、2022年共通テストで扱われ、厳しめに見ても20点分くらい出題されたのです。上述の、少数民族の歴史は、世界史ではマイナー分野といってよいので、私の講座がなければ、一度も触れないままの受験生も多かったことでしょう。実際、「あの冬の講座のおかげで満点をとれました」とわざわざお礼を言いに来てくれた生徒もいました。

2022年度の挑戦

2022年度はいよいよ、天神本館 生授業部門として、地歴公民を「通年で開講」しました。具体的には、高卒本科コースの通常授業、そして1学期の東大・九大攻略講座からの実施です。通年講座となりコマ数が潤沢にありますので、世界史も倫理政経も全分野を網羅することができました。もちろん、教科書と切り口を変えるというコンセプトは維持しています。さらに、2021年度に引き続き「共通テスト直前講座」で、そして「年末特訓」「正月特訓」でもそれぞれテーマ史を扱っていました。

ズバリ的中!2023

そして、つい先日実施された2023年の共通テストでも、先述の「年末特訓」、「正月特訓」で扱った分野からの出題があり、ズバリ的中が実現しました。年末特訓では、「中華文明圏」というテーマで中国史、朝鮮半島史、ヴェトナム史を扱ったのですが、その中で触れた、中国史における漢民族と北方民族の関係に関わる設問が2問、出題されました。
また、正月特訓では「イスラーム世界」というテーマで、受験生にとって手薄になりがちな分野の徹底強化を行ったのですが、その中で触れた、スンナ派とシーア派の違い、両派の王朝の判別が、資料を用いた形で3問、出題されました。
出題範囲の広い世界史において、直前期の講座からここまで出題されれば大成功です。生徒たちのガッツポーズする姿が目に浮かびました。

地歴公民科の再編

現高校1年生からの新学習指導要領への移行にともない、地歴公民は大きく再編されました。要点だけ申しますと、日本史と世界史の、近現代史を統合した「歴史総合」、そして「地理総合」、そして「公共」という、必修の新設科目が誕生しました。それに伴い、2025年度入試の地歴公民も大きく変わることになります。すでに昨年11月、試作問題の発表が行われました。「歴史総合」では、近現代史を、「世界とその中の日本」というテーマ的視点で捉えた出題がなされています。2024年、つまり来年の講座で行う「歴史総合」対策に向け、腕が鳴ります。



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