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【合格実績の裏側】長崎地区の躍進

九州各県に校舎を構える英進館では、それぞれの地区で多くの合格者を輩出しています。今回はその中でも、2023年度公立高校入試で過去最高の結果となった長崎地区の取り組みについてご紹介いたします。

▲左から:板澤正晶先生(長崎校教室長)、宮谷元気先生(住吉校教室長)


意識改革からのスタート

矢儀:今回、長崎五校の合格者数が過去最高となりました。特に長崎西高校の合格者数は飛躍的に伸びていますね。

長崎五校とは長崎西・長崎北・長崎北陽台・長崎東・長崎南高校の総称。

板澤:数字が全てではありませんが、最終的に合格者数を大きく伸ばせたことは非常に嬉しく思います。生徒たちが、本番でも本来の力を発揮してくれた結果です。よく頑張ってくれました。

矢儀:今回の躍進の要因は何でしょうか?

板澤:「受験に対する意識改革」を行うため、英進館の通常カリキュラムに加え、長崎地区独自の取り組みを実施しました。

というのも、もともと私は他県での指導経験が長かったのですが、長崎県に来て特に感じたのは「生徒さん・保護者様ともに、入試への不安が大きい」ということ。

間違いなく合格を目指せる学力がある、トップ高校への憧れはあるにも関わらず、「トップ高校なんて夢のまた夢だ」「自分はきっと受からない」と思い込んでいる方が多かったのです。公立入試は極めて難関だ、というイメージが根付いているようでした。

まずはそのイメージを払拭し、「〇〇高校に挑戦したい!合格したい!」というポジティブな思考に至るよう、試行錯誤しました。


長崎地区独自の取り組み

矢儀:具体的にはどのようなことを行ったのでしょうか?

宮谷:まずは、「長崎五校 進路説明会」の開催を計画しました。今の生徒たちには、各学校からの詳しい説明を通して正しい情報に触れ、五校受験へのハードルを下げることが必要だと感じたからです。

会の実現に向け、まずは各学校へ直接伺い、説明会への参加を依頼。有り難いことにどの学校もすぐに良いお返事を貰え、なかには校長先生に直接お越しいただけた学校もありました。

▲実際の長崎五校 進路説明会の様子
学校ごとの詳しい説明を聞くことができる。

矢儀:学校の先生方のお話を直接聞ける機会は貴重ですし、志望校に合格したい!という意欲も高まりますね。
その他にはどのようなことを行ったのでしょうか?

板澤:「長崎五校模試」「長崎大予想!模試」というオリジナル模試を実施しました。これらは、長崎地区の職員が過去10年分以上の入試問題を分析し、作り上げています。

長崎県の入試問題に特化した模試を行うことで、本番へ向けた対策にもなりますし、より精度の高い合否判定を出すこともできますから、生徒たちは志望校合格への確かな道筋を得ることができます。

▲長崎大予想!模試の当日の様子。
本番同様の時間配分・難易度で実施している。

宮谷:長崎の入試問題を徹底的に分析して作成しているため、毎年入試本番では「ズバリ的中!」が頻出しています。特に「長崎大予想!模試」では模試の後に視聴可能な解説動画にも力を入れており、従来のホワイトボードに板書する形式から、スライドを使用したアニメーション形式に変更。より詳細な解説内容を可視化することができるようになり、生徒からもわかりやすい!と評判でした。

▲実際の解説動画の一部
ホワイトボード板書より見やすく、わかりやすい内容となっている。

その他にも、これまでは書面で作成していた入試過去問解説を、動画で作成。過去5年間分の過去問解説をわかりやすく動画で視聴できるようになり、多くの生徒が傾向と対策を掴めたと思います。


入試直前、生徒たちの様子は…

矢儀:さまざまな取り組みで意識改革・入試対策を実施されてきましたが、入試直前の生徒たちの様子はいかがでしたか?

板澤:どうしても入試本番が近づくと、体調や気持ちを整えることに注力し、勉強時間を減らす動きが取られがちです。しかし、これまでのルーティンが突然変わってしまうと、かえって入試への不安が募り、気持ちが途切れてしまうことも珍しくありません。

そのため、我々教師は「最後の最後まで生徒たちの勉強量をしっかり確保する」ことに努めました。

その結果、生徒たちは自習や授業後の復習に、最後まで手を緩めることはありませんでした。本番まで、気持ちが途切れることは一切なかったように思います。これまでの努力や経験が、「私もやれば出来る!」という自信に変わっていたのでしょう。本当によく頑張ってくれました。

宮谷:とはいえ一度きりの入試ですから、緊張や不安が全くないはずはありません。

そこで、教師たちで「最後に何か出来ることはないか」と考え、密かに激励ムービーを作成しました。入試本番2日前、激励ムービーにリンクするQRコードを生徒たちへ渡し、「明日どうしても不安になったら、この動画を見てごらん」と伝えました。

▲激励ムービーの一部

実際にどのくらいの生徒が動画を見たのかはわかりませんが…ここまで頑張ってきた生徒たちへ我々ができる最後の仕事として、不安を少しでも取り除けられれば、と考えていました。

矢儀:先生方も、最後まで生徒の力になるための工夫を凝らしていたのですね。そのほかに、生徒との印象的なエピソードはありますか?

板澤:入試直前、ご家族の方がコロナ陽性になってしまった生徒がいました。その生徒は自宅待機を余儀なくされ、直前の模試や激励会にも参加できず…。個別に電話で連絡をし、どうにか心が折れないようにと必死にサポートしましたが、かなり不安が大きかったと思います。本人が陽性になれば受験できない可能性がありますし、何よりご家族の気持ちを考えると…本当に心が痛みました。

そして入試当日、その生徒とは受験会場で会うことができ、無事に入試も終了。まずは受験ができたことにホッと胸を撫で下ろしましたが、合格発表までは落ち着きませんでした。

迎えた合格発表日、合格者の受験番号が記載されたホームページを見たところ…その生徒の番号がない。何度も見返しましたが、やはり番号はありません。なんとか合格させてあげたいという気持ちが強かったからこそ、ショックを隠しきれませんでした。

しばらくすると、その生徒本人から教場へ電話がありました。
なんと声をかけたら良いか…と考えながら電話に出ると、「先生!合格していました!!」という予想外の言葉が。驚きましたが、よくよく確認すると、間違った受験番号がこちらに伝わっていたようです。
その生徒は逆境を乗り越え、見事、第一志望校合格を掴みました。

この合格報告を受け、校舎全体の盛り上がりは最高潮に。一度は不合格だと思っていましたから、本当に嬉しかったですね。「合格していました!!」と言う生徒の喜びに満ちた声は、今でも忘れられません。

最後まで諦めずにやりきった生徒を誇りに思うと同時に、受験は学力だけでなく、生徒たちの内面も大きく成長させてくれるものだと改めて実感しました。


これからの長崎地区

矢儀:大きく飛躍した合格実績ですが、教場の雰囲気や生徒の様子など、何か変化はありましたか?

宮谷:先ほどお話したように、「トップ高校を目指すなんて…」とマイナスな思考になってしまう中1・2生が多くいるのが現状です。

ただ、今回の結果を受けて「私たちにも目指せるかもしれない!」という意識に少しずつ変わり始めました。同じ教場で過ごした先輩たちの合格は、生徒たちの不安を吹き飛ばしてくれるきっかけとなっています。

板澤:長崎地区の教師たちにとっても、今回の結果が大きな自信となりました。ただ、まだまだ我々の力が及ばず、不合格となってしまった生徒がいるのも事実。来年度はより多くの生徒が合格を掴めるよう、長崎地区としてさらなる飛躍を遂げたいと思います。

矢儀:最後に、長崎地区のPRをどうぞ!

板澤・宮谷:英進館は、長崎県内に長崎校と住吉校の2校舎のみ開講。遠方にお住まいの方で「英進館の授業を受けたい!」「学力を伸ばしたい!」という方を対象に、長崎地区ではオンライン授業を常時開設しています。
無料体験授業も随時ご案内していますので、詳しくは、長崎校・住吉校へ遠慮なくお問い合わせください!

▲長崎校の先生方
▲住吉校の先生方

今回は、長崎地区の取り組みについてご紹介しました。

地域の特性を踏まえた上で、2校舎が団結して独自の施策を行う長崎地区。ポイントを捉えた企画力と連携の良さが非常に印象的でした。

今後も長崎地区の活躍に、ご期待ください!

▼各校舎のホームページはこちらから▼


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