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【自宅で学ぶ最新環境】英進館バーチャルキャンパスとは

2024年4月より新規開講した「英進館バーチャルキャンパス」。仮想空間を利用した新しい通塾スタイルで、自宅に居ながら授業が受けられる最新の学習システムです。

今回は、事業の立ち上げから携わる2名の職員に、その魅力と裏側について取材しました。

▲左から:太郎浦智晶先生(教室長)、中野遼介先生(副教室長)


最新の学習環境とは

矢儀:4月から開校したバーチャルキャンパスですが、既にたくさんの生徒が通塾していると伺いました。バーチャルキャンパスとはどのような学習環境なのですか?

中野:バーチャルキャンパスは、ネット上の仮想空間に存在する学習空間のことです。生徒は自宅でPC画面を開いてシステムへログインし、バーチャルキャンパスへ登校します。校舎内では自分がアバターの姿となって現れ、実際の教場と同じようにエントランスで教師や仲間と挨拶を交わしたり、教室で談笑したり…。自習室や、資料室、授業の動画を見る視聴覚室なんかもありますから、本当に自分の部屋が教室になったかと錯覚するような「臨場感」を持って学習することができます。

▲1F~7Fまであるキャンパス内を自由に行き来できる。
授業時間には指定教室に移動し、他の生徒と一緒に受講する。

太郎浦:具体的には、集団授業と個別指導の2パターンのライブ授業を行っています。
集団授業では、目の前に先生がいる環境で学習ができ、いわば全席が最前列。双方向の授業形式ですので、生徒に発言を求める場面もあります。そのため授業中の生徒たちは、先生に指名されるかもしれないという緊張感と集中力を持って参加していますよ。

中野:個別指導では、映像授業を用いて指導をしており、各々のスケジュールに合わせて受講することができます。時間を有効活用できる点も、このバーチャルキャンパスの大きなメリットですね。

英進館がバーチャルキャンパスを開校した理由

矢儀:これまで60教場以上で対面授業を実施してきた英進館が、今回バーチャルキャンパスを開校するに至った理由を教えてください。

太郎浦:昨年、会社全体の動きとして「新規事業を立ち上げる」ということが決まっていました。100を越える新しいアイデアが集まり、その中にこのバーチャルキャンパスの開校という案があったのです。
社会問題ともなっている不登校支援にも繋がり、さらに生徒たちへ直接教育を提供できる。社会貢献に加え、英進館の強みも活かせることから、この事業の立ち上げが決定しました。

中野:何らかの事情で学校に通うことが難しい、いわゆる不登校児童生徒は増加傾向にあり、その人数は全国で約30万人。予備軍まで含めると、5人に1人が不登校と言われています。そういった生徒に「学びの環境を提供したい」という思いが、バーチャルキャンパスには込められています。
また、自宅で学習できるという特徴から、送迎や習いごと・部活の兼ね合いで教場に通えなかった生徒にも、英進館の教育を提供できることも魅力の1つですね。

矢儀:実際に開校してみて、どのような生徒が集まっていますか?

中野:先述した不登校児童だけでなく、幅広い層の受講生が全国から集まっています。北は山形、南は沖縄、さらに海外からは中国・フィリピン・インドなど…。九州を大きく飛び越えて英進館の授業を受けてくれています。

太郎浦:遠方の方に加えて、実は、家の近くに英進館の教場があるにも関わらずバーチャルキャンパスを選択する方も。理由を伺うと、「塾は初めてだからまずは自宅から始めたい」「塾に通っていることを友人に知られたくない」…といった精神的な要因があることがわかりました。これには少し驚きつつも、バーチャルキャンパスの存在意義を強く感じましたね。

開校までの苦悩と壁

矢儀:開校前にはどのような準備、苦悩があったのでしょうか?

太郎浦:バーチャル空間の構築を手掛ける協業先企業とともに、「最適な学習環境」を求め、何度も何度も会議を繰り返し…いわゆる「産みの苦しみ」を実感する日々でした。

また、生徒はもちろん、我々にとってもバーチャル空間での授業は経験がありませんので、開校に先駆け中学生を対象とした「モニター受講生」を募集し、約2ヶ月間のデモ期間を設けました。そこで実際に授業をしてみると、具体的な問題点が浮き彫りに。オンラインならではの通信不良も多く、スムーズな受講形態に乗せるまではかなり苦悩しましたね。

それでも、モニター生からは「本当に教室にいるみたい!」「授業がわかりやすい!」という声をたくさん貰いました。バーチャルキャンパスが求めているもの、提供したいものが形になりつつあることが実感でき、非常に力になりました。

ちなみに…モニター募集の際に、初めてバーチャルキャンパス開校の情報をリリースしたのですが、募集初日から、モニター申込数はなんと100件超。翌日にはキャンセル待ちになるなど、大反響でした。

▲教師の集団授業風景。
生徒の様子を確認しながら授業を進める。

中野:個別指導では、英進館のトップ教師たちが一年以上かけて作り上げた授業動画を用いて指導をしていますが、特にオンライン上での指導スタイルの設計に苦悩しました。

そもそも映像授業をどのようにオンライン上で指導するのか、授業時間は何分に設定しようか、1コマの指導構成はどうしたらよいのか…など、モニター期間中はとにかくいろいろなパターンを試しましたが、その中で徹底していたのは「映像授業を提供するだけの時間」にはならないようにすること。生徒のモチベーションを高く維持するために、講師の指導の関わり方には徹底的にこだわりました。その根底には、弊社代表、筒井の「人は人によってしか動かされない」という言葉がありました。

個別指導では、担当講師が生徒と同じ時間を過ごすことを念頭に置きながら、生徒・保護者様の要望や意見を取り入れ、受講スタイルを常に進化させています。

▲個別指導の様子。
システムにアップロードされた宿題を添削、生徒へ直接解説をしている。

開校後の反響、そして今後の目標は

矢儀:実際に4月に開校してからは、どのような声が届いていますか?

太郎浦:バーチャルキャンパスでも通常の校舎と同じように、保護者会や個別面談を行うのですが、「家でこんなに学習する姿を見たことがなかった」「オンラインでも近くに感じられる」「先生方の熱意がひしひしと伝わる」…など、保護者様からリアルなお声をいただくことがあります。自宅で受講しているお子さまを見守ることができるバーチャルキャンパスならではですね。

まだ開校して約3ヶ月ですが、学校の定期考査や英進館の公開テストで点数が上がった生徒も多くいて、非常に嬉しいです。

▲点数アップの一部抜粋。バーチャルキャンパスHPにて掲載中。

中野:嬉しいお声をいただく一方で、「もっとこうしてほしい」という要望も寄せられています。教材の受け渡し方法やシステムの簡略化など…より良い学習環境を整えていくために、常にアンテナを張り、生徒・保護者様の声をキャッチしていきます。

そしてこのバーチャルキャンパスが「最高の教育サービス」となるよう、進化を続けていきます。

矢儀:最後に、今後の目標を教えてください。

太郎浦:繰り返しになりますが、まずは生徒・保護者様の声に耳を傾けながら、生徒全員をしっかりと指導していくこと。そして、英進館の教場がない場所や海外へと徐々に受講生エリアを拡大させていきたいです。

将来は、英進館バーチャルキャンパスがオンライン学習塾の先頭を走っているように、邁進してきます。

中野:今のバーチャルキャンパスは2Dの世界ですが、いずれは3Dのメタバース空間へと進化させてみたいです。例えば自宅でVRゴーグルをつけると、目の前には教室が広がっていてより臨場感のある授業が受けられる…といったものです。

生徒・保護者様の満足度とともに、バーチャル空間ならではの「わくわく感」も常に追求していきたいです。


すでに多くの注目を集める「英進館バーチャルキャンパス」。
この夏からは、小学生コースに「小4~6 公立中進学クラス」も登場。9月以降には新たなコースの開講も控えています。

無料体験授業も随時実施中。
気になる方はホームページをチェックしてみてくださいね♪